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外壁・屋根塗装の必要性と塗装しないリスク
外壁や屋根の改修工事を考えている皆さんへ。このガイドでは、外壁・屋根塗装の重要性と、放置するリスクについて詳しく説明します。美観だけでなく、防水機能やその他の特別な機能についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 防水機能の仕組み
- 防水機能とは?
- 雨仕舞とは?
- 外壁・屋根塗装の目的
- 【目的その1】美観を良くする
- 【目的その2】防水機能を復活させる
- 【目的その3】特殊な機能性を付ける
- 放置すると起こりうる現象
- まとめ
1. 防水機能の仕組み
防水機能とは?
外壁や屋根の防水機能には「1次防水」と「2次防水」があります。
- 1次防水:外壁材や屋根材そのものを指します。
- 2次防水:1次防水の内部に施工される透湿防水シートやフェルト、ルーフィングなどを指します。
1次防水だけでは完全に雨水の浸入を防ぐことができません。2次防水は、1次防水を突破した雨水を外部に排出する仕組みです。
雨仕舞とは?
雨仕舞とは、雨水が2次防水を突破しないように排出する仕組みのことを指します。これにより、雨漏りの発生を防ぎます。
2. 外壁・屋根塗装の目的
【目的その1】美観を良くする
塗装は建物の見た目を美しく保つために重要です。塗る箇所と塗らない箇所の境界(見切り・ダメ込み)をきれいに取ることが、全体の印象を大きく左右します。
- 色ムラを防ぐコツ:
- 下地の劣化に応じて下地調整の回数を増やす。
- 適切な塗料を選ぶ。
【目的その2】防水機能を復活させる
1次防水の機能が低下すると、塗膜の劣化やシーリングの破断が見られます。これを放置すると2次防水にもダメージが蓄積し、雨漏りのリスクが高まります。定期的な塗装で1次防水の機能を回復させることが重要です。
【目的その3】特殊な機能性を付ける
各種塗料には「遮熱機能」や「断熱機能」がありますが、過度な期待は禁物です。断熱塗装は効果が限定的であり、基本的な断熱材に比べて性能が劣ります。期待しすぎず、付加価値として捉えるのが良いでしょう。
3. 放置すると起こりうる現象
1次防水の劣化を放置すると、2次防水にまで影響が及び、最終的には雨漏りが発生するリスクがあります。2次防水の劣化は塗装では回復できないため、修繕には大きな費用がかかります。早めのメンテナンスが建物の寿命を延ばす鍵となります。
4. まとめ
外壁・屋根塗装は、美観の維持だけでなく、防水機能の回復や特殊な機能の付与にも重要です。1次防水や2次防水の劣化状況を把握し、適切な塗装スペックを選ぶことが、建物の長寿命化につながります。防水機能を理解し、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
以上を踏まえ、外壁修理や屋根修理を計画する際には、単なる美観の向上ではなく、建物全体の機能維持を重視してください。これが、長く快適に住み続けるための秘訣です。



