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外壁・屋根改修工事の予備知識
外壁や屋根の改修工事を進めるにあたって、足場の選択は非常に重要です。足場にはいくつかの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。ここでは、全面足場、道板足場、高所作業車について解説し、それぞれの特徴を見ていきましょう。
全面足場
全面足場は、建物の外壁に沿って全面的に組み立てられる足場です。主に安全性と作業効率を重視する場合に使われます。
メリット
- 安全性が高い
- 二段手すりや幅木などの転落防止対策が施されており、安全性が高い。
- 作業効率が良い
- 足場上での移動がスムーズなため、作業効率が向上。
- 防音や飛散防止対策がしやすい
- ネットの設置が容易で、防音や飛散防止が可能。
デメリット
- 費用が高額
- 部材のレンタル費用や組立・解体作業の費用がかかる。
- 設置・解体が必要
- 設置と解体に時間がかかり、工期が長くなる。
道板足場
道板足場は、脚立と脚立の間に道板を渡して使用する簡易な足場です。
メリット
- 設置が簡単
- 簡単に設置でき、広範囲の作業が可能。
- 室内の高所作業に利用しやすい
- 室内での天井作業などに適している。
デメリット
- 高さや耐荷重に制限
- 高さの限界があり、耐荷重も一人分程度。
- 安全性に欠ける
- 落下防止のための設備がなく、安全性が低い。
高所作業車
高所作業車は、トラックにリフトが設置されており、リフトを使って高所作業を行います。
メリット
- 簡単に高所作業ができる
- 作業車を停車させるだけで、足場設置が不要。
デメリット
- 広範囲の作業には不向き
- 広い範囲の作業には移動が難しく、効率が低い。
- スペースが必要
- トラックが入れない場所では使用できない。
足場作業の安全性について
平成29年7月以降、足場の組み立て、解体、変更作業を行う全ての人に特別教育が義務付けられています。また、5メートル以上の足場を組み立てる場合には「足場組立て等作業主任者」の資格が必要です。リフォームを依頼する際は、これらの資格を持った業者に依頼することが安全のために重要です。
まとめ
外壁修理や屋根修理を行う際に、どの足場を選ぶかは非常に重要です。以下にそれぞれの足場の特徴を再掲します。
全面足場
- メリット: 安全性が高い、作業効率が良い、防音・飛散防止対策がしやすい
- デメリット: 費用が高額、設置・解体が必要
道板足場
- メリット: 設置が簡単、室内の高所作業に利用しやすい
- デメリット: 高さ・耐荷重に制限、安全性に欠ける
高所作業車
- メリット: 簡単に高所作業ができる
- デメリット: 広範囲の作業に不向き、スペースが必要
安全を第一に考え、メリットとデメリットをしっかりと理解した上で、最適な足場を選びましょう。工事業者と十分に相談し、安全で効率的な工事を進めるための準備を整えてください。