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外壁材の特徴を徹底解説!素材ごとの全7種の長所と短所まとめ
外壁と聞いて、どんな素材を思い浮かべますか?外壁は住宅の見た目や居住環境、維持コストに大きな影響を与える重要な部分です。現在、日本で使われている主要な外壁材は7種類あり、それぞれに特徴があります。この記事では、これらの外壁材の種類や長所・短所について詳しく解説します。ご自宅の外壁材を把握することで、新築やリフォーム時の選択に役立てましょう。
1. 窯業系サイディング
窯業系サイディングは、セメントを主成分とした外壁材で、現在日本で最も人気のある外壁材です。
- 長所
- デザインの多様性:色や柄が豊富で、多くのデザインバリエーションがあります。あなたの家のスタイルに合わせて選べます。
- 耐震性・耐火性:地震や火災に強く、安全面でも優れています。
- コストパフォーマンス:工場で大量生産されているため、安価で安定した品質が確保されています。
- 遮音性:外部の騒音を遮る効果があり、静かな室内環境を保てます。
- 短所
- 防水性の不足:サイディング自体には防水機能がないため、定期的な防水加工が必要です。防水性が低下すると、ひび割れや劣化が早まります。
2. 金属系サイディング
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレスなどを素材としています。近年、デザイン性の高さから人気が上昇しています。
- 長所
- 耐久性の高さ:錆びに強く、特に寒冷地でひび割れがしにくいです。
- デザイン性:金属特有の質感があり、モダンでスタイリッシュな外観を演出できます。
- 低メンテナンス:ガルバリウム鋼板などは耐用年数が長く、メンテナンスの頻度が少なくて済みます。
- 短所
- 錆の発生リスク:経年劣化による錆の発生は避けられません。特に海に近い地域では塩害による影響を受けやすいです。
- 高コスト:初期費用が高くなりがちです。
3. 樹脂系サイディング
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を使用した外壁材で、特に北米で人気の素材です。
- 長所
- 凍害に強い:寒冷地でもダメージを受けにくく、シーリング不要な施工が可能です。
- メンテナンスが少ない:他のサイディング材に比べて、メンテナンスの手間が少ないです。
- 短所
- 施工難易度が高い:工事する季節によって取り付け方法が変わり、施工技術を持つ業者が少ないため、工事が難しいです。
4. 木質系サイディング
木質系サイディングは、天然木を使用した外壁材で、温かみのあるデザインが魅力です。
- 長所
- 断熱性:外気温の影響を受けにくく、冷暖房効率が上がります。
- 自然な風合い:木のぬくもりが感じられ、視覚的にもリラックス効果があります。
- 短所
- 水に弱い:吸水性が高く、防火性も低いです。定期的なメンテナンスが必要です。
5. モルタル
モルタルは、セメント、砂、水を混ぜた外壁材で、昔から多くの家で使われてきました。
- 長所
- デザインの自由度:つなぎ目がなく、手仕上げならではの温かみのある仕上がりが特徴です。
- 不燃性:火に強く、安全性が高いです。
- 短所
- ひび割れのリスク:外壁にひび割れが生じやすく、湿気が多い場所ではコケやカビが発生しやすいです。
6. タイル
タイルは、天然の粘土や鉱物を焼き固めた外壁材で、高級感があります。
- 長所
- 色あせしない:自然な発色で、長期間美しい外観を保ちます。
- 耐久性:非常に硬く、メンテナンスがほとんど不要です。
- 短所
- 高コスト:初期費用と施工費が高く、他の外壁材と比べて高価です。
7. ALC(軽量気泡コンクリート)
ALCは、珪石、セメント、生石灰、アルミ粉末を原料とした外壁材です。
- 長所
- 軽量で高性能:軽くて耐震性が高く、耐火性や断熱性にも優れています。
- 安全性:火災時に有害ガスや煙を発生させないため、非常に安全です。
- 短所
- 施工の手間:窯業系サイディングに比べて施工の工程が多く、パネルのつなぎ目が多いため、雨漏りのリスクが高いです。
まとめ
日本で最も人気のある外壁材は、7割以上のシェアを誇る窯業系サイディングです。近年では、デザイン性や耐久性の高さから金属系サイディングも人気が高まっています。それぞれの外壁材には独自の長所と短所があり、選択時にはこれらをしっかりと考慮することが重要です。また、メンテナンスの面でも違いがありますので、新築時やリフォーム時にはそれぞれの特徴を理解した上で最適な選択をしましょう。まずは、ご自宅の外壁材を確認し、最適な対策を講じてください。