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屋根修理・屋根塗装に関する情報:費用と業者選び

屋根の修理費用はいくら?リフォームの相場や修理業者の選び方を知りたい方へ、役立つ情報をお届けします。屋根修理や屋根塗装は、家の寿命を延ばすために重要です。ここでは、修理・メンテナンスのタイミングや費用の目安、業者選びのポイントについて詳しく解説します。

屋根材ごとの修理・メンテナンスのタイミング

屋根修理やメンテナンスは、雨漏りなどの被害が出る前に行うのが理想です。以下に、屋根材ごとの耐用年数とメンテナンス時期をまとめました。

屋根の素材素材の耐用年数メンテナンス時期
スレート(セメント瓦含む)15~20年10年
瓦(素焼き・粘土、陶器)50年以上10~15年
金属(ガルバリウム鋼板)20~40年20~30年
  • スレート屋根:10年ごとに再塗装。耐用年数は15~20年。
  • 瓦屋根:10~15年ごとに目視検査。耐用年数は50年以上。
  • 金属屋根:20~30年ごとに再塗装。耐用年数は20~40年。

屋根修理・リフォームの費用相場と工法解説

現在屋根の修理やリフォームを検討中の方へ、費用相場や工法の詳細をわかりやすく解説します。屋根修理、屋根塗装の知識を深めるためにお役立てください。

屋根修理・リフォームにかかる費用相場

屋根修理やリフォームの費用は作業内容によって大きく異なります。以下に、作業内容別の費用の目安を紹介します。

1. 足場代

急こう配の屋根の場合、作業のために足場を組む必要があります。延床面積30坪(約99平米)程度の2階建ての家では、リフォームの際に以下の足場代がかかります。

内容費用の目安
足場代(外周と屋根面)30万~40万円
2. 塗装

屋根材の塗料の劣化は屋根材自体の劣化につながるため、塗装は屋根メンテナンスとして有効です。塗装工程は高圧洗浄後に下塗り、中塗り、上塗りの3回行います。

内容費用の目安
屋根塗装30万~70万円
3. 葺き替え

全面的なリフォームとして、既存の屋根材を撤去し新しい屋根材に取り替える工法です。防水材や野地板も更新できる一方で、古い屋根材の処分費用も発生します。

内容費用の目安
葺き替え100万~170万円
4. カバー工法

既存の屋根材の上に防水材を被せて新しい金属屋根材を重ねる工法です。既存の屋根材を処分する費用がかからないため、コストを抑えることができます。

内容費用の目安
カバー工法80万~150万円
5. 部分補修

不具合のある箇所を部分的に補修する方法です。費用目安は補修の大小や状況によって異なります。

屋根修理・リフォームの工法と注意点
  1. 塗装
    • メリット:屋根の防水性と耐久性を向上
    • 対象:スレート、金属屋根、セメント瓦。
  2. 葺き替え
    • メリット:防水材や下地も更新可能。
    • デメリット:処分費用が発生。
    • 対象:すべての屋根材。
  3. カバー工法
    • メリット:処分費用不要でコスト削減。
    • デメリット:荷重が増すため、構造確認が必要。
    • 対象:スレート、金属屋根(瓦は不可)。
重要なポイント
  • 火災保険や補助金:火災保険や地震保険を利用すると、自然災害による屋根修理費用が補償されることがあります。また、自治体の補助金や助成金制度も活用しましょう。
  • 業者選び:信頼できる業者を選ぶために、実績、口コミ、見積もり内容、保証の有無を確認しましょう。
屋根の部分補修:費用と方法

屋根の部分補修は、屋根全体のリフォームよりもコストを抑えられる方法です。しかし、安全に作業するために足場代が必要な場合もあります。以下に、よく行われる部分補修の内容と費用の目安を解説します。

瓦の部分補修
  • 費用目安:1人工あたり約4万円
  • 内容:壊れた瓦を新しい瓦に取り替えます。1枚の瓦が壊れていても、周囲の5~10枚程度を一度外して交換します。
板金交換・貫板交換
  • 費用目安:1人工あたり約4万円
  • 内容:屋根材を固定している金属(板金)が浮いていると、雨漏りの原因になります。必要に応じて交換を行います。
漆喰補修
  • 費用目安:1人工あたり約4万円
  • 内容:漆喰は瓦よりも耐用年数が短いため、劣化すると剥がれ落ちます。これが瓦の落下や雨漏りの原因になります。補修範囲が狭い場合、費用は割高になる傾向があります。
  • 一人工とは:大工や塗装工などの専門職が1日かけて完了する作業量を指します。
雨樋交換
  • 費用目安:角樋の場合、1mあたり4,100~4,800円
  • 内容:屋根に落ちた雨水を下に流す雨樋が壊れると、雨水が外壁に浸水し、家を汚します。必要に応じて雨樋の交換を行います。
注意点

部分補修でも、安全に作業するために足場を組む必要がある場合があります。この場合、修理費用に足場代が加算されることを覚えておきましょう。

火災保険で屋根修理が無料になる?

屋根修理や屋根塗装は高額になることがありますが、自然災害による損傷の場合、火災保険を利用して修理費用をカバーできることがあります。以下にその詳細をまとめます。

火災保険の適用条件
  • 適用範囲:火災保険は火災だけでなく、風雪や豪雨などの自然災害による損傷にも適用される場合があります。
  • 必要書類:保険申請には、災害発生日時や状況の詳細と、リフォーム会社が作成した修繕見積もりが必要です。
  • 手続きの流れ
    1. 保険の窓口で適用範囲を確認。
    2. リフォーム会社から修繕見積もりを取得し、保険会社に送付。
    3. 保険適用の確認後、修繕工事を開始。
注意点
  • 経年劣化:自然災害が原因でない場合、経年劣化による損傷は火災保険の適用外です。

屋根修理に使える補助金・助成金

国や地方公共団体は、住宅リフォームに対するさまざまな補助制度を提供しています。以下に主要な制度を紹介します。

国の補助制度
  • 住宅エコリフォーム推進事業
  • 長期優良住宅化リフォーム推進事業
  • 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
  • 住宅省エネ2024キャンペーン
  • 次世代省エネ建材の実証支援事業
  • 介護保険法に基づく住宅改修費の支給
  • 子育て支援型共同住宅推進事業 など
地方公共団体の補助制度
  • 東京都台東区:住宅修繕資金融資あっせん制度
  • 東京都目黒区:住宅リフォーム資金助成
  • 東京都品川区:住宅改善工事助成事業(エコ&バリアフリー住宅改修) など
補助制度の確認方法
  • 要件:介護、子育て、省エネなどの条件を満たす場合に補助を受けられる可能性があります。
  • 確認方法:国や地方公共団体のホームページで詳細を確認しましょう。
  • 支援制度検索サイト:地方公共団体の支援制度を検索できる便利なサイトもあります。
注意点
  • 補助制度は災害による修理や省エネ改修などが対象です。経年劣化による修理・リフォームには適用されません。

屋根修理、工事業者の探し方・選び方

屋根の修理業者は数多く存在し、普段見えない部分の修理では誤解や錯誤が起こりやすいです。そんな中で、屋根修理業者を選ぶ際のポイントを以下にまとめました。

相見積もりを取る

屋根修理・屋根塗装の会社を選ぶ際には、必ず複数社から見積もりを取りましょう。見積金額は会社によって異なるため、比較することで相場を把握できます。ただし、見積額の安さだけで判断せず、次に説明する「施工実績」なども確認することが大切です。極端に安い見積もりを提示する会社には注意が必要です。工事中に「ほかにも問題が見つかった」として金額を上げてくることや、作業後に見積額とは異なる高額請求をする事例もあります。

口コミを確認する

候補をいくつかピックアップしたら、各社の口コミを確認しましょう。実際の利用者の声を知ることで、会社の対応や作業の丁寧さをチェックできます。評判の悪い口コミがある場合、法外な費用を提示されたり、別料金を請求されたりするなどの情報を得られることがありますので、見積もりを依頼する前にチェックしておくことが重要です。

現地調査の丁寧さをチェックする

現地調査の丁寧さも、屋根修理会社選びの重要なポイントです。現地調査の担当者がしっかりとヒアリングし、わかりやすく解説してくれる会社は優良である可能性が高いです。写真を撮ってもらい、屋根の状況を確認できるかも確認しましょう。屋根の状態は直接見ないとわからないことが多いため、実際に屋根へ登って確認してくれる会社の方が、適切な判断や対処方法をアドバイスしてくれます。

施工実績を確認する

施工実績が多い会社は、経験が豊富であるため信頼できる可能性が高いです。特に自宅と似たようなケースの施工実績があると安心です。契約する前に、その会社の施工事例を確認させてもらうと良いでしょう。また、修理後に施工完了報告書を提出してくれる会社や、施工中の写真を報告として共有してくれる会社も信頼できるかどうかの目安になります。

必要以上に不安を煽る業者には注意する

屋根修理の業者選びで悩んでいる時に飛び込み営業があった場合、その会社に決めたくなるかもしれません。しかし、見積もりは複数社から取ることが重要です。不安を煽ったり、即決すれば大幅に値引きするなどと告げて強引に契約を結ぼうとする業者には注意が必要です。その場で決めず、相見積もりを嫌がらないか、知識が豊富でわかりやすく説明してくれるかなどをチェックしましょう。

【Q&A】屋根修理に関するよくある質問

瓦屋根やスレート屋根の修理の目安は?
  • 瓦屋根:耐用年数は50年前後。10~15年に1回を目安にメンテナンスが必要です。
  • スレート屋根:耐用年数は15~20年前後。10~15年に1回を目安にメンテナンスが必要です。
  • ガルバリウム鋼板屋根:20~30年前後を目安にメンテナンスが必要です。
屋根の修理にかかる費用は?

修理内容によって費用は異なります。以下に修理内容別の費用の目安を示します。

  • 塗装:30万~70万円
  • 葺き替え:100万~170万円
  • カバー工法:80万~150万円
  • 瓦部分補修:1枚当たり3000~4000円(+3万円の施工管理費が必要)
  • 板金交換、貫板:1m当たり8000~1万円(+3万円の施工管理費が必要)
  • 漆喰補修:1m当たり2000~3000円(+3万円の施工管理費が必要)
  • 雨樋交換:1m当たり4100~4800円(別途金具・部品費用が加算)

脚立やはしごで済む場合は施工管理費が+3万円。急な勾配の場合は足場代が1平米当たり600~1000円ほどです。

屋根の修理にかかる日数は?

修理内容によって異なりますが、8~16日間が一般的です。足場の組み立て・解体に2日ほどかかることも考慮に入れましょう。天候やその他の要因によって日程が延びることもあります。

まとめ

  • 屋根は定期的な修理・メンテナンスが必要です。瓦屋根やスレート屋根は10~15年、金属屋根は20~30年を目安にメンテナンスしましょう。
  • 部分補修か大規模リフォームかで費用は大きく異なり、リフォームの場合は数百万円の費用がかかることもあります。
  • 業者選びの際は、複数社に見積もりを依頼し、施工実例も確認して選びましょう。

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