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瑕疵保険を使った新築住宅の雨漏り修理について
新築住宅の外壁や屋根の修理に関する知識をお探しの方へ、瑕疵保険を利用した修理のポイントと注意点をわかりやすく解説します。この情報は、外壁修理、外壁塗装、屋根修理、屋根塗装の予備知識として役立つ内容です。
1. 瑕疵保険とは?
瑕疵保険は、新築住宅の欠陥が見つかった際に、その修理費用を補償する保険です。平成21年10月1日以降に引き渡された新築物件が対象で、施工後10年以内に発生した雨漏りなどの欠陥に対応します。
- 対象範囲:構造上主要な部分、雨水浸入を防止する部分
- 加入義務:新築住宅は加入が義務付けられています
国土交通省から認可を受けた住宅瑕疵担保責任保険法人は5つの法人があります。
- (株)日本住宅保証検査機構(JIO)
- (株)住宅あんしん保証
- (株)ハウスジーメン
- 住宅保証機構(株)
- ハウスプラス住宅保証(株)
2. 契約不適合責任とは?
2020年に「瑕疵担保責任」から「契約不適合責任」に改正され、買主が請求できる権利が増えました。
- 追加された権利
- 追完請求
- 代金減額請求
3. 雨漏りが発生する原因
雨漏りの原因は主に以下の2つです:
- 経年劣化
- 新築時の施工不良
瑕疵保険は、2つ目の新築時の施工不良による雨漏りを対象としています。
4. 雨漏りが発生しやすい箇所
雨漏りが発生しやすい箇所は以下の通りです:
- 屋根:屋根と壁の取り合い
- 外壁・サッシ:サッシと外壁の接合部
- ベランダ・バルコニー:サッシと防水シーリングの接合部
5. 瑕疵保険が適用されないケース
以下のケースは瑕疵保険の適用外です:
- 自然災害による雨漏り
- リフォームが原因の雨漏り
- 地盤沈下や土砂崩れによる雨漏り
6. 瑕疵保険を利用する際の注意点
雨漏りを発見したら、まず応急処置を行い、損害賠償の請求は瑕疵を知ってから1年以内に行うことが重要です。家財への被害は補償対象外となるため注意が必要です。
雨漏り修理の会社選び
施工会社が健在かどうかで、修理会社の選び方が異なります。
施工会社が健在な場合
- 施工業者が調査と修理を行います
- 調査に立ち会い、内容をよく理解することが大事です
施工会社が倒産している場合
- 瑕疵保険会社に直接請求が可能
- 買主が修理業者を選び、契約します
瑕疵保険を使った工事の流れ
- 雨漏り発生 → 瑕疵保険会社へ報告
- 雨漏り調査
- 調査報告書を提出
- 保険適用の確認
- 見積書の提出
- 保険金の精査
- 修理実施
- 修理完了報告書の提出
- 保険金支払い
まとめ
瑕疵保険を利用する際は、手続きや書類が複雑ですが、修理業者に権限を委任することで対応がスムーズになります。信頼できる業者を選ぶことが、再発防止とスムーズな保険手続きの鍵です。